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魚沼でブルーベリー 観光農園好評(2024年8月1週号)

「お客さんがブルーベリーの大きさに驚きます」と話すのは、魚沼市大浦で市内初のブルーベリー観光農園「Maries Farm」を運営する同市中原の関遼さん(37)。2023年に本格的にオープンした農園では、完全予約制の食べ放題を実施するほか、ネットを中心に県外にも多く販売している。

「極上ブルーベリーをぜひ食べに来てください」と関さん
たわわに実ったブルーベリーを手に関さん

 同農園ではブルーベリーを30㌃栽培。「レガシー」や「チャンドラー」など30品種、約千本を栽培し、市内外の洋菓子店やカフェに出荷している。年間収穫量は約1㌧で、目標の3㌧に向けて試行錯誤しながら、より良い品質を目指す。

 関さんは兼業農家に生まれ、大学の農学部を卒業。サラリーマンを経て20年に就農した。雪の多い魚沼で観光農園を開こうと思い、さまざまな作物を検討した結果、ブルーベリーにたどり着いた。魚沼で有名な「コシヒカリ」ではなく、ブルーベリーを選んだ理由は「魚沼で新しい品目にチャレンジしたかった。初期投資が少なく、一人でもできそうだと思った」と話す。

 同農園では、ブルーベリー栽培に適した酸性度の高いオリジナルブレンドの土を使用。鉢植えで養液栽培を行う。魚沼は奇麗な水が豊富で、地下水が夏場でも冷たく、水が必要なブルーベリーに適した環境。気温の寒暖差も甘さを引き出し、栽培中も病気や虫が少なく育てやすいという。

 園内には小さな子供連れが多く訪れるため、足元の段差をなくして全面防草シートを張り、ベビーカーでも園内を楽しめるように整備。先月からはキッチンカーを導入し、収穫したブルーベリーを使ったドリンクやアイスを提供している。

 「県内でもブルーベリーだけの観光農園は少ないので、魚沼で仲間が増えるとうれしいですね。イベントなどに参加し、魚沼産ブルーベリーのおいしさをアピールしていきたいです」と笑顔で話す。

 ▽オープン期間=6月末から9月10日ごろまで。詳細はホームページ(http://maries-farm.me)

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