カーネーション栽培 アレンジメントや装飾品も(2022年10月1週号)
カーネーション栽培 アレンジメントや装飾品も
新発田市加治川地区の菊池慎司さん(41)と妻の美咲さん(42)は、12種類34万本の切り花用カーネーションを栽培する傍ら、水引を用いたアクセサリーやフラワーアレンジメント商品を「道の駅加治川」で販売。人気を集めている。
フラワーアレンジメントは美咲さんが担当する。ブライダル装花店での勤務経験があり、フラワー加工やハーバリウムの知識を生かし、時間を見つけてはプリザーブドフラワーなどのハンドメード作品を作り、カーネーションとともにJAの直売所に出品していた。
一方、水引アクセサリーは慎司さんが作る。細かい作業や物を作ることが好きだったという慎司さん。「去年の冬に水引と生花を使った正月飾りを作って販売したのですが、水引で装飾を作る工程が楽しくていろいろ作り始めました」ときっかけを話す。インターネットで作り方を調べながら、色とりどりの水引を使い「あわじ結び」のピアスとイヤリングを作り始めた。
今年4月に「道の駅加治川」のリニューアルオープンで新規出品者を募集することを知り応募。カーネーションと共に二人のハンドメード品も販売することにした。
「道の駅には多くの方が訪れるので、いろいろな人に見てもらえます。売れ行きもよく、最近は農作業が終わった夜に頑張って作っています」と笑う。また、店頭販売で売れ残った カーネーションはドライフラワーに加工し販売。商品ロスの減少を図っている。
「売れ残った花は満開でとても奇麗です。愛情込めて栽培した花を廃棄したくないと思っていました」と美咲さん。専用の乾燥機を使い短時間で乾燥させることで鮮やかな色のドライフラワーができるという。
今夏からは、道の駅の飾り棚の装飾を任され、現在は秋らしい装飾となっている。「農作業も頑張りながら、季節に合わせたアクセサリーやフラワーアレンジメント商品を楽しみながら作っていきたいです」と二人は笑顔で話す。