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味噌造り体験で地場産大豆の魅力伝える(2022年4月3週号)

味噌造り体験で地場産大豆の魅力伝える

糸魚川市

 「自分で作った、添加物の入っていない自然な味噌(みそ)を食べてもらいたい」と話す糸魚川市農山漁村交流協議会「まめっこクラブ」(代表・大島千代さん=73歳)。地場産大豆や米を活用した味噌加工体験を行っている。

まめっこクラブのメンバー。中央が大島さん
小学生の体験授業で指導するメンバー

 味噌加工体験は糸魚川市上早川地区にある活性化施設「焼山の里ふれあいセンター」で実施。毎年多くの人が参加する人気の体験だ。

 味噌造りは、2001年に新潟県糸魚川地域振興局と同協議会メンバーの磯貝ヒサヨさんたちで転作大豆の活用方法を模索する中、昔、稲わらを積み上げて蒸した大豆を入れ、発酵熱で味噌麹(こうじ)を造っていた経験を生かして始めることになった。当初は磯貝さんの作業場で仕込んでいたが、07年に「焼山の里ふれあいセンター」に拠点を移し体験指導会を始めた。

 「味噌造り体験に10年以上にわたって来てくれる親子や、小学校の体験授業で市内はもとより、近隣の市などからも多く来ていただいています」と話す大島さん。「添加物が含まれていない大豆が持つ本来の風味の味噌を、子供たちに味わってほしい」とも話す。

 まめっこクラブのメンバーは同市内各地から集まり、年齢もさまざま。味噌造りの技術向上だけでなく、野菜作りや料理作りなどの情報交換も行い、和気あいあいの雰囲気で活動している。「ここに来るために時間をやり繰りすることがしばしばです」と笑顔の大島さん。

 より良い味噌麹を造るため、発酵のバラツキを無くす方法をメンバーで話し合い、試行する。「素手で麹を混ぜると温度感覚が分かりやすいのですが、衛生面を保つため、薄手のゴム手袋を使用しています」と話す。

 機械が故障したときは、メンバーの夫が部品探しや修理を手伝ってくれ、家族や地域のバックアップにも感謝しているという。

 現在は新型コロナ感染症対策のため、体験会の募集は控えているが、「再開したときは多くの方から参加いただき、自分で造った味噌を食べてもらいたい。また、指導するまめっこクラブのメンバーの育成にも力を注いでいきたい」と熱意を話す。

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