蜂蜜に夢乗せて 自家産使ったスイーツ店(2022年1月3週号)
蜂蜜に夢乗せて 自家産使ったスイーツ店
新潟市中央区
自家産の蜂蜜をふんだんに使用したスイーツが楽しめる店「DRESS」が、新潟市中央区けやき通りに昨年10月オープンし、人気を得ている。同店を経営するのは、三田正樹さん(34)。父の正晴さんが営む「新潟養蜂」で生産される蜂蜜を使ったスイーツを販売している。
「蜂蜜にはあまり興味がなく、素材の一つとしか思っていませんでした」と話す三田さん。父から蜂蜜を勧められて食べたところ、そのおいしさに衝撃を受けた。この蜂蜜を使えば、食べた人の期待を裏切らない唯一無二のスイーツが作れるのではないかと考え、父とタッグを組んでスイーツの試作に励んだ。
三田さんは父の養蜂を手伝いながら、蜂蜜の種類や味、香りを覚えた。作りたいスイーツを思い浮かべては、どの蜂蜜が合うかなどの試行錯誤を重ね、納得のいく商品を開発。同店のオープンとなった。
店内で販売するほとんどのスイーツに蜂蜜が使用されている。ケーキには砂糖の代わりに使うことで、きめ細かくしっとりとした口当たりを実現。一番の人気商品は「はちみつフィナンシェ」で、口に入れるとふんわりと優しい蜂蜜の香りが楽しめる。これを目当てに来店するリピーターが多い。
お薦めの「はちみつレモンケーキ」は、蜂蜜漬けしたレモンピールをふんだんに使用し、どれも蜂蜜のおいしさを最大限に楽しめる商品となっている。
「この店のオープンは私の長年の夢でした。今まで積み重ねてきた経験全てを注ぎ込んでいます。そして、私の夢を常に応援してくれた父の思いも一緒に詰まっています。店にぜひ一度、足を運んでいただきたいです」と笑顔を見せる。