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にいがた版 2019年2月1週号

サトイモ「帛乙女」
6次化目指し奮闘中

長谷川 祐哉さん 五泉市

「サトイモで新たな名産品を作りたいです」と話すのは、五泉市清瀬の長谷川祐哉さん(30)。同市のブランドサトイモ「帛乙女〈きぬおとめ〉」の工品を作り、名産品として売り出すため、試作を重ねている。

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「サトイモで地域を盛り上げたいです」と長谷川さん

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帛乙女と試作中の醤油味の煮っ転がし

長谷川さんは家族と共に、水稲5.8㌶、サトイモ91㌃の他、露地77㌃とハウス20㌃でキュウリやトマト、アスパラガスなどを栽培している。帛乙女は、昨年11月に収穫を終え、出荷作業は春まで続く。
きめが細かくなめらかな肉質、きれいな白色で、程良いいヌメリがあるのが特徴の帛乙女。新潟の郷土料理「のっぺ汁」には欠かすことができず、おせち料理やお歳暮など贈答品への需要も高い。県外からのニーズもあり、長谷川さん自身も東京の三ツ星レストランなどに卸しているという。
就農後、経営を任せられた長谷川さんは、選別時に出る規格外の小ぶりなサトイモで加工品を作り、新たな名産品として売り出したいと試作を始めた。
福井県にサトイモの加工販売を行っている農家へ視察に行き、さまざまな加工品の調理方法のアドバイスなどをもらったという。「特に印象的だったのが、東京のホテルにも卸している『サトイモアイス』でした。アイデア次第で可能性が広がることをこの視察で学びました」と話す。
現在、オーソドックスな醤油〈しょうゆ〉味の煮っ転がし、自家製ラー油(中華)やオリーブオイル(イタリアン)のオイル漬けなどを考案中だ。「今は、交付金などの申請準備や施設、商品の構想を練り、少しずつ準備をしています」と長谷川さん。
「近い将来、五泉市に道の駅が建設予定になっているので、そこで加工品を売り出していきたいです。人が集まることで地域の活性化に役立てたいですね」と意欲を見せる。
(佐久間重俊)

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