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にいがた版 2019年1月3週号

笹餅、ちまき、笹団子、いちご大福
里山の恵みを届ける

耕太郎農園 高波 耕太郎さん 上越市

「可能な限り自家生産したものや地元産の材料を加工した〝安全・安心〟な商品を届けることがモットーです」と話すのは、上越市安塚区牧野にある「耕太郎農園」の高波耕太郎さん(68)。自宅内の一角にある加工場で餅菓子などを製造し、直売所やインターネットで販売しており、昔ながらのふるさとの味が人気を集めている。

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「懐かしいふるさとの味を多くの人に
提供したいです」と高波さん夫妻

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耕太郎農園自慢の商品

現在、耕太郎農園が製造・販売している笹餅〈ささもち〉、ちまき、笹団子、いちご大福(5月初旬まで)には、高波さんがおよそ40㌃の棚田で栽培したもち米「こがねもち」と、硬くなりにくい特徴を持つ「かぐらもち」を使用している。「材料にはこだわっていますが、作り方は自己流です。幸いお客さまから喜んでいただいているので、自信を持って取り組んでいます」と高波さんは話す。
地元の人の多くはJAえちご上越が運営する農産物直売所「旬菜交流館あるるん畑」で耕太郎農園の商品を購入しており、他の直売所と合わせた売上額は全体の約6割を占める。「2005年にこの農園を立ち上げたのですが、翌年にあるるん畑が開店したことが市場拡大につながりました」と当時を振り返る。
インターネットでの販売も積極的に行っている高波さん。県内の農産物や加工品を、産地直送で届けるウェブサイトに出店しており、最近は、贈答用の注文も増えてきたという。「過疎地が全国を相手にするにはネット販売が一番。これからも続けていきたいです」と話す。
昨年、高波さんは田の一部を畑に転換し、そこに柿の木を植えた。「ここを収穫体験ができる畑にしたいです。たくさんの子供たちに体験してもらって、自ら収穫する喜びを感じてもらいたいです」と将来の夢を話す。
(田中健介)

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