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にいがた版 2016年10月4週号

研修終えて就農 野菜栽培に汗
夢へ向かって一歩

堀 将大さん 美鈴さん 新潟市

今年2月、新潟市内の農家で2年間の研修を終え、念願の農家デビューを果たした堀将大さん(38)と妻の美鈴さん(37)。現在、夫婦二人で「すずまさ農園」を営み、毎日の農作業に精を出している。

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収穫したカボチャと堀さん夫妻

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トラクターで畑を耕うんする美鈴さん

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すずまさ農園のロゴ

堀さん夫妻は、互いに東京でシステムエンジニアとして働いていたところ、職場で知り合い、7年前に結婚。しかし、どちらも仕事に追われ、一緒に過ごす時間を持つことができなかった。二人で将大さんの地元である新潟に帰り、転職しようかと考え始めた矢先、出合ったのが農業だった。
「新潟といえば農業だと思い、千葉で行われていた野菜作り教室に通ってみたんです。そこで野菜を育ててみて、自分たちに合っているなと。そして何より、作物が成長する姿やお客さんの声を直接聞くことができることに農業の魅力を感じました」と笑顔で話す堀さん夫妻。
農業を生業(なりわい)にしようと決めたものの、どちらも農家出身でなかったことから、新潟市や関東の農家を訪ね、勉強を重ねた。その際、さまざまな努力をして農業という事業を成立させている農家が多くいることを知り、「一生の仕事として二人で農業に挑戦しよう」と決意を新たにした。
2014年2月、本格的に市内の農家に研修入りし、ニンジンやトウモロコシ、春カブなどの栽培を学んだ。いろいろな種類の野菜の栽培を経験しようと、2年目は別の農家の下でネギやメロンなどを栽培。2年間の研修を終えた堀さん夫妻は念願だった「すずまさ農園」をつくり、野菜の栽培を始めた。
同農園では今年、春カブやニンジン、カボチャ、トウモロコシなどを作付けした。中でも春カブは、研修先で食べた際に、甘さと柔らかさに衝撃を受け、栽培を決意。うまく栽培できるか不安だったが、初収穫した春カブはおいしくて二人で大興奮したという。
農業を始めてからは、何をするにも二人で話し合い、夫婦の絆が強まったと感じている堀さん夫妻。「将来的には、人を雇えるくらいにまで規模を拡大するのが目標です。農業には全くの素人だった私たちが努力している姿を多くの人に見てもらいたいですね。農業に取り組む人が少しでも増えてくれたらうれしいです」と展望を話す。
(青木陵)

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