にいがた版 2016年8月4週号
越後妻有農産物直売所スタンプラリー
地域の自慢 楽しくアピール
越後妻有地域(十日町市・津南町)
越後妻有地域(十日町市・津南町)では現在、同地域の農産物直売所を巡るスタンプラリーが開催されている。このイベントは十日町地域振興局農業振興部が企画したもので、地元農産物を地域内外へ広くPRし、地域振興を図ることを目的に開かれており、人気を集めている。
スタンプを押して笑顔の滝沢駿理くん㊨ |
「四季彩館ベジぱーく」。 |
「越後妻有地域は、他の地域と比べて、野菜の種類が豊富なのが特長です。また、雪下野菜など時季を外して、高品質野菜を生産できるのも強みですね。ぜひ多くの直売所を訪れてもらいたいです」と話すのは、同実行委員会の委員長を務めるJA十日町農産物直売所「四季彩館ベジぱーく」の小海一弘課長。
スタンプラリーは、参加直売所15店のうち3店舗を回り、各店に設置されているスタンプを専用台紙に押印して応募するというもの。抽選でニューグリーンピア津南のペア宿泊券など豪華賞品が当たる。
同地域で開催される「大地の芸術祭」に合わせ「農業分野からも何かアピールできないか」という考えから始まり、今年で5年目の開催となる。
小海課長は「農産物直売所は、農家個人が気軽に農産物を出荷できるところが魅力です」と直売所の利点を話す。生産者が新たに取り組もうと試験的に栽培した野菜でも、直売所であれば気軽に出荷できる上、購入者の反応を直に見ることができる。これがこの地域の特色である豊富な種類の野菜栽培につながっているという。
また、同地域には温泉施設が数多くあることから、温泉に直売所が併設されている所も多い。
南魚沼市から父親と一緒に来たという滝沢駿理くん(12)は「温泉に来たら隣の直売所でスタンプラリーのことを知りました。近くに参加店がいくつもあるみたいなので、夏休みを利用して、スタンプを集めたいです」と元気よく話す。
十日町地域振興局の石本主査普及指導員は「温泉と連動した直売所、食事施設がセットになった直売所など、各直売所がそれぞれの特色を生かし、工夫を凝らした経営を展開しています。訪問した際は、スタンプ集めもお忘れなく!」と笑顔で話す。
▽スタンプラリー開催期間=9月30日まで
(松崎智紀)