にいがた版 2016年 4月2週号
6次産業化で地域に恩返し
「さつまいも農カフェ きらら」経営 小千谷市 新谷 梨恵子さん
「15歳の時から、農家のお嫁さんになるのが夢でした」と話すのは、「農プロデュース リッツ」の新谷梨恵子代表(38)。東京都出身の新谷さんは小さい頃から自然が好きで農業をやりたかったという。東京農業大学に進学後、「サツマイモ」の研究に没頭した。現在は「さつまいも農カフェ きらら」をオープンし、新潟県6次産業化プランナーとしても活動している。
「焼き芋ソフトクリーム」を手に |
「さつまいも農カフェ きらら」
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「野菜たっぷりランチ」 |
大学卒業後の2000年6月に縁あって小千谷市に嫁ぎ、05年に市内の農業法人に就職。サツマイモの他にスイカやトマトなど、さまざまな野菜作りを経験し、15年4月に10年間勤めた同法人を退職した。同年7月、当時新潟県で初となる「食の6次産業化プロデューサーレベル4」の認定を受けた。
「今までお世話になった人や地域に恩返しがしたい」と知識を生かし、新谷さんは同年11月同市に「さつまいも農カフェ きらら」をオープンした。「きらら」では飲食物の提供、農産物販売やイベントスペースの貸し出しと幅広い事業を展開している。
「名前はカフェですけど、農家の営業代理店のつもりでやっています」と新谷さん。「子供から大人までが集える場所にしたかった」という店内は、赤ちゃん連れのためにこたつ席も完備している。
オリジナル商品の「焼き芋ソフトクリーム」は、コーン部分に「紅きらら」の焼き芋を使っており、その上にガンジー牛乳のソフトクリームを乗せるため、一度に2度楽しめる味わいとなっている。「焼き芋とソフトクリームがとてもよく合っていておいしいです」と利用者に好評だ。
新谷さんは、きららの経営の他、15年11月に新潟県6次産業化プランナーに登録され、農家へ6次産業化に関するアドバイスをするなど活躍の場を広げている。
「農業を始める人が離農することなく続けられるように、これからも農業の魅力を伝えながら、お世話になった人や地域に恩返しがしたいです」と新谷さんは笑顔で話す。
▽問い合わせ先=さつまいも農カフェ きらら(電話0258-94-5995)▽営業時間=午前10時30分~午後6時▽定休日=水、木曜日
(西潟研二)