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にいがた版 10月3週号

食用ギク「かきのもと」の収穫体験でおもてなし

今井 剛さん 新潟市

県立白根高校の生徒たちが自ら考えた農業体験コンテンツを外国の人に案内する「南区おもてなし力向上プロジェクト」が先ごろ、行われた。同プロジェクトは、同高校の探究授業の一環で、新潟市南区の農家の協力を得ながら実施。生徒たちが17グループ、15カ所に分かれて農業体験ツアーを行った。

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収穫した「かきのもと」を手に今井さん㊧、ハンさん(右から3人目)、生徒たち

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生徒たちが企画した農業体験を留学生とともに体験

食用ギク「かきのもと」を生産する今井剛さん(53)の元には、同高校2年の男子生徒とベトナムからの留学生ハン・グエンタンさん(新潟経営大学3年)が訪れ、農業を体験。今井さんに習いながら、かきのもとを慎重に収穫し、交流を深めた。
同区白根地区は、かきのもとの県内生産量の8割を誇る。今井さんは「今年は例年に比べて量が少ない分、色付きが良く、花が大きいですね」と自信を見せる。
作業場では、収穫されたかきのもとの箱詰め作業が行われ、剛さんの父・弘志さんの熟練された箱詰め作業を見学。その後、収穫したかきのもとを堪能した生徒とハンさんは「シャキシャキした歯ごたえでおいしい」「かきのもとにめんつゆとワサビがすごく合う」とほほ笑んだ。
「おもてなしプロジェクトは、農業が盛んな南区ならではの企画ですね。貴重な経験になってくれたらうれしいです」と今井さん。
約35㌃の今井さんの畑ではこれから、かきのもとの出荷最盛期を迎える。「多くの方に旬のかきのもとを楽しんでいただくことが生産者としての一番の喜びです」と笑顔を見せる。
(榎並宏之)

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