にいがた版 2020年2月1週号
水稲、野菜、チューリップなど
観察眼を磨き収量・品質向上
菅沼 秀一さん 弥彦村
水稲8・5㌶、エダマメ50㌃、ブロッコリー30㌃の他、ハウス3棟でチューリップの切り花を栽培するなど、多品目栽培を実践している弥彦村井田の菅沼秀一さん(43)。就農して12年目を迎えた地域期待の専業農家だ。
チューリップの生育状況を確認する菅沼さん |
菅沼さんは以前、会社勤めをしていたが、30歳の時に家業である農業を自然に意識し始め就農した。就農してからは、地域に根差した生活ができるようになって良かったという。
5月下旬から6月下旬までは、同村特産の枝付き「弥彦むすめ」を出荷。7月いっぱいまで多品種のエダマメの収穫が続く。冬の間は収入確保のため、元々両親がやっていたチューリップを多品種で栽培。現在は同村で菅沼さんだけがチューリップを出荷しているという。
「作物の作付け・栽培時期や出荷時期などが重なると、適期に作業できないことがあり、苦労します」と菅沼さんは話す。両親と連携し、水稲とエダマメなどの園芸作物の作業を分担している。
「毎年のように異常気象といわれるような状況です。今までと同じ栽培方法では、収量や品質が保てないと思うようになってきました」と菅沼さん。肥料の種類や散布のタイミング、量・回数を変えてみるなど、栽培管理でより一層細かく見るようになったという。
「農業は、継続していくことが重要だと思うので、健康管理に気を付けて、今後もずっと続けられるように頑張りたいです。安心して農業経営を行うため、収入保険にも加入する予定です」と意欲的だ。
(高橋慶成)