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にいがた版 2019年3月1週号

おいしい米作りへ土作りに全力投球

梶原 由恵さん 佐渡市

昨年11月に開催された「第20回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会(米・食味鑑定士協会、飛騨地域実行委員会主催)」の都道府県代表お米選手権部門で、佐渡市鷲崎の梶原由恵さん(39)が出品した「コシヒカリBL」が金賞を受賞。就農1年目の一昨年から出品し、2年目で見事金賞に輝いた。

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「おいしいお米を作るため、土作りに
力を入れています」と梶原さん

梶原さんの作る米は、減農薬栽培で、化学肥料は不使用。農薬は、育苗時の殺菌剤と除草剤だけを使用し、本田での病害虫防除は実施していない。
肥料は「籾殻くん炭」「ワカメの残さ」「魚の残さと生もみ殻を混合発酵させた堆肥」「魚を発酵させた液肥」を施用。生育途中には、海水を葉面散布している。佐渡の海の資源を利用した肥料作りを徹底している。
同集落にある「海利用研究会」に参加して、同会の本間太郎さん(79)から栽培方法や肥料作りなどの指導・助言を受けている。
本間さんは「健康に良い農産物を生産したい」と有機肥料を自作し、施用して数十年になる。本間さんもコンクールに毎年出品しており「第2回すし米コンテスト・国際大会」で特別賞を受賞した経験もある。
梶原さんは、兵庫県出身で2014年に佐渡市にIターン。農業法人での研修を経て、17年に「カルム農園」を開園した。現在、水稲、大豆、トマト、ニンジン、唐辛子を栽培する他、チューリップの球根作りやアサガオの採種もしている。自家産唐辛子をユズやミカン、同集落の山で採れた山椒〈さんしょう〉を使った七味唐辛子などに加工し、販売も行っている。
「今はとにかくいろんなことに挑戦して、ここでどんなことができるか試しています。今後、どこに重点を置き、どこを削っていくかを考え、メリハリを付けていきたいですね。また、コンテストの連続受賞を目指し、土作りの勉強のため土壌医検定を受験します」と意欲的だ。
(仲村正人)

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