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にいがた版 2018年7月4週号

おしゃれな軽トラ
対面販売で魅力伝える

TRUCK JAM Project代表 亀山 友貴さん 新潟市

農家が軽トラに乗って新鮮な農産物を届ける「TRUCK JAM Project」が始動した。「生産者と消費者のつなぎ役になって、新潟を盛り上げていきたい」と話すのは、新潟市を拠点に活動している「Narashika〈ナラシカ〉」の亀山友貴さん(30)。同プロジェクトの代表を務めており、同市内でのイベントに出店するなど積極的に活動している。

「TRUCK JAM Project」がイベントに出店。若手農業者と亀山さん㊧

「TRUCK JAM Project」がイベントに出店。若手農業者と亀山さん㊧



トラックの荷台に農産物を陳列して販売する

トラックの荷台に農産物を陳列して販売する

 

「スーパーと違い、農家とのコミュニケーションが生まれ、その場が即興演奏を意味する『ジャム』のように盛り上がることを目指しています」と話す亀山さん。
以前はインターネット関連企業で農産物を販売していたが、新潟の農産物の魅力を伝えるにはインターネット以外の方法も必要だと感じ、今年3月に独立。じかに生産者と会ってもらい生産者のファンを増やすことを目的に、このプロジェクトを開始した。
「これまでのように生産して出荷する機械的な農業では、地域が活性していかないことは何となく生産者も感じています」と話す亀山さん。新潟の若い生産者が生き残るため、一歩を踏み出す後押しをしたいと考えていた。農家がトラックの荷台をオシャレかつスマートにレイアウトし、農産物を販売する斬新なスタイルが注目を集め、今では県内のみならず、県外からもオファーがあるという。
「チラシを見比べて安いスーパーを探すよりも、実際に会話をした農家さんから農産物を買うことの方がずっとおいしく、楽しい食卓を囲めるはずです」と笑顔を見せる。生産者からお薦めのレシピや正しい保存方法などが聞けると、購入者からも好評だ。
「このプロジェクトをきっかけに、普段何気なくスーパーで買い物をしている人たちにも新潟のおいしい農産物をアピールしたいです。生産者と連携し、新潟ブランドを広めて地域活性化に取り組んでいきたいですね」と意欲を燃やす。
(佐久間重俊)

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