にいがた版 2018年7月3週号
首都圏でイベント ネット販売も開始
自慢の農作物を発信
teamしばもん 新発田市
「新発田の農家(しばもん)が作った新発田の農産物(しばもん)をたくさんの人に伝えたい」との思いから立ち上がった農業のプロ集団「teamしばもん」。4年目を迎えた今年、インターネット販売や首都圏での販売イベントに参加するなど、しばもんの情報発信に励んでいる。
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teamしばもんの取り組みは、首都圏に向けて農作物をPRする新発田市の事業の一環としてスタート。リーダーを務める宮島隆行さん(45)らが同市の農家数人に声を掛け、2015年に7人の農家で同団体を立ち上げた。
その後、メンバーの入れ替わりを経て、現在は10人で活動している。
◎ふるさと納税の返礼品の発送も
主な活動は、ふるさと納税の返礼品の発送や同市や首都圏のイベントなどでの出店。自身の経営の合間に活動するため、その時参加できるメンバーで活動を行っている。
ふるさと納税の返礼品は、同市から連絡を受け、旬のものを中心に7~8種類の農産物や加工品を選定。各自が収穫、袋詰めまでしたものを持ち寄り、箱詰めして発送を行う。「だいたい月1のペースで発送をしています。何度も注文してくれる人の名前を見ると、うれしくなりますね」と宮島さんは笑顔で話す。
イベント活動では、東京都文京区西片に新発田市育英会の学生寮がある縁から、毎年西片で開催されるイベントに参加し、野菜の直売会を行っている。さらに、西片の住民から注文を受け、野菜や果物を毎月2回発送し、交流を重ねている。
メンバーとの会話を通して、自身の経営を省みるきっかけにもなっているという宮島さん。「もともと各自の販路がある中でteamしばもんとして販路を増やすわけですから手間は増えますが、新発田の農作物をPRするためには必要なことだと思います。通年、複数の品物を確保するためにも参加してくれる農家が増えてほしいですね」と活動の重要性を話す。
今年11月には東京・表参道にあるネスパス新潟、来年2月には日本橋にあるブリッジ新潟での物販を予定している他、今年から「季節野菜セット」のインターネット販売も開始するなど、活動の幅を広げている。
(船山千恵)