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にいがた版 2017年9月1週号

地域を盛り上げたい
G級グルメ 帛乙女の「さといも麺」

食堂組合13店 五泉市

五泉市内の食堂組合13店が試行錯誤の末、サトイモ「帛乙女(きぬおとめ)」と麺を融合させた「さといも麺」の開発に成功した。サトイモの粉末を麺に練りこんだ同市の新名物で、多彩なメニューを提供している。

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サトイモ「帛乙女」と「クリームパスタ風さといも麺」を前に柴野さん

 

 

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日の出食堂でさといも麺を調理する柴野さん

「10年ほど前にB級グルメがブームになった時、五泉でも新名物が作れないかと仲間内で話していたんです」と話すのは、開発に取り組んだ同組合の副組合長、柴野秀行さん(52)。
五泉といえば高級ブランドのサトイモ「帛乙女」の産地。新潟といえば屈指のラーメン大国。サトイモと麺を融合させたおいしい「さといも麺」を作れば、生産農家や消費者、提供する飲食店も喜ぶのではないかと考えた。2010年12月に、日本初のサトイモ練りこみ麺として商品化に成功。五泉の頭文字Gをとって、B級グルメならぬG級グルメとして、人気と知名度を高めてきた。
「サトイモのぬめりが感じられ、コシがあり、モッチリとした食感が売りです」と自信を見せる柴野さん。原料は、五泉園芸連から仕入れた規格外品などを使用している。
さといも麺は和・洋・中のどんな料理にも合うのが特徴だ。一度食べるとその独特の食感やのどごしがクセになり、リピーターも多い。今ではオリジナル麺をベースに、ラーメンタイプや日本そばタイプなど太さや配合を変えてバリエーションも豊富に取りそろえている。ラーメンやつけ麺、焼きそば、ざるそば、パスタ風など各店で提供する料理が異なり、食べ比べを楽しむこともできる。
柴野さんの店「日の出食堂」では、定番メニューを「さといも麺」で注文する客がほとんどだという。「クリームパスタ風さといも麺」の他、冷たい麺にオリーブオイルで炒めた夏野菜がたっぷり載った「夏野菜のさといも麺」などの期間限定商品も人気だ。
柴野さんは「五泉ブランドの帛乙女をアピールし、生産者とも連携して、今後も新商品の開発やPRなどを積極的に行い、さといも麺を通じて地域活性化にも取り組みたいです」と意欲を燃やす。
(佐久間重俊)

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