NEWS & INFORMATION

ニュース

にいがた版 2016年8月1週号

生産、加工、直売、イベント‥‥‥
可能性は無限

㈱果香詩

農園の運営から自社農産物の加工、農作業の体験イベントまで幅広い事業を展開している新潟市西蒲区潟浦新の株式会社「果香詩(かかし)」。同社代表取締役の永塚均一郎さん(65)は農業の可能性を広げるため、さまざまな取り組みにチャレンジしている。

(8-1)トップ「金子和夫」1

果香詩のメンバー(右から3人目が永塚代表)

(8-1)トップ「金子和夫」2

自宅で農家民食を振る舞う薫さん

「『果香詩』という社名は、自然の恵み(果実)の収穫、香りやおいしさの喜び、詩は郷愁(きょうしゅう)に誘われて心を癒やすという意味を込めて名付けました。社名のような無限大の贅(ぜい)を届けたいですね」と力強く話す永塚代表。
永塚代表は今から30年ほど前、県職員を退職して就農。当時、水稲3㌶、果樹50㌃で経営していたが、農地集積を行い、経営面積の拡大に取り組んだ。その後、2003年に長男の崇嗣さんも就農。さらなる経営の拡大を目指し、15年9月に果香詩を設立した。現在、家族4人と従業員3人で水稲13㌶、ブドウやイチジク、クリなどの果樹を1㌶、畑50㌃を作付けしている。
同社で収穫した米や果物はそのまま販売するだけでなく、佃煮(つくだに)やジャム、乾燥野菜などへの加工も行っている。県内7カ所の直売所で販売する他、ホームページからの購入も可能だ。永塚代表は、自社製品をもっと多くの人に知ってもらいたいと、各地の農業祭やイベントにも精力的に出店。農業の魅力を伝えるためPRを重ねている。
また、同社では、季節ごとに農作業の体験イベントも開催。15年度は6回開催し、毎回20人前後が参加するほど好評だった。農業体験後は永塚代表の自宅で“農家民食”を味わうことができる。調理を担当するのは妻の薫さんで「私たちが普段食べている食事や、この地域の郷土料理にアレンジを加えたものを提供しています」と笑顔を見せる。
「就農してから会社を設立するまでいろいろなことに挑戦してきましたが、まだまだやりたいことの半分くらいしかやれていません」とチャレンジ精神旺盛な永塚代表。
「現在、羽釜やピザ窯を備え、石焼き芋も作れる体験施設の建設を計画しています。自分のやってみたいことが全部やれるまで、今後もさまざまなことに挑戦していきたいです」と意欲を燃やす。
▽ホームページアドレス=http://www4.hp-ez.com/hp/kakashi-ngt/
(金子和夫)

to_top